世界の基準からはずれた恥ずべき日本の年金制度

国民年金受給者ですが、国民年金というのは20歳から加入して60歳になるまでの40年間も掛け金を支払ったところで65歳から受け取れる年金額は次の金額にしかなりません。

・年額・・・最高で年額79万2,100円(平成21年度)
・ひとりの年金月額・・・最高で6万6,008円(平成21年度)
・夫婦の年金額・・・最高で13万2,016円(平成21年度)

ひとり暮らしで月額6万6,008円ではまず食べていけません。それこそ絶対的貧困層に入るレベルといえます。前述したように、生活保護費だって東京都なら32歳の単身者で14万円前後もらえるケースがあります。

そして、注目すべきは夫婦ふたりでもわずか「月額13万2016円」にしかならないということです。しかも、これは40年問加入した場合の最高額です。40年間加入期間があるという人はむしろ珍しい存在であり、大半の人はこんなに年金の加入期間はなく、受け取れる年金額もとうぜん6万6,008円以下になります。社会保険庁が毎月発表している「制度別受給者平均年金月額」によると、平均年金月額は次のようになっています(2008年3月末)

・国民年金(老齢給付)・・・5万3,552円
・旧法拠出制・・・3万9,583円
・新法基礎年金・・・5万5,286円

旧法拠出制というのは、すべての年金制度を統合して「基礎年金」を策定した昭和61年(1986年)の法改正以前の年金受給者の平均額のことです。新法基礎年金は1986年以降の年金受給者ど考えればよいでしょう。実際に受け取っている国民年金の平均年金額の最新値は月額5万3,552円になります。夫婦では10万7,000円というところですが、同調査では男女別受給者のデータでは次のようになります(2004年度末)

・男性・・・月額5万8,199円(年額69万8,398円)
・女性・・・月額4万8,365円(年額58万382円)

国民年金だけで夫婦ふたりで食べていくためには、平均で10万円ちょっとのお金で暮らしていかなくてはならないということです。現在、国民年金制度には「国民年金基金」や「個人向け確定拠出年金」などの補完制度が認められていますが、国民年金基金の加入率はわずか3%~5%程度しかありません。公的年金制度としてはほとんど役に立っていないのが現実です。

また、団塊世代のような現在60歳前後の世代は、国民年金以外の制度が最近までなかったために、夫婦ふたりで10万円程度の年金生活を強いられる人が多いかもしれません。

国民年金(基礎年金)は、最低でも25年間という加入期間=年金支払い年月が必要です。25年間に1ヵ月でも足りないと、どんなに掛け金を支払っても、1円の給付金ももらえない仕組みになっています。著しく公正さに欠けた制度といっても過言ではないでしょう。

先進国の日本にとっては「恥ずかしい制度」といわざるを得ません。これでは若い人も入りたがらないはずです。ちなみに日本の加入義務期間25年というのも国際的にも異常な長さです。

・25年・・・日本(保険料拠出)
・15年・・・中国(養老保険の拠出)
・11年・・・英国男性(保険料拠出)
・9.75年・・・英国女性(保険料拠出)
・10年・・・米国(加入)、アイルランド、カナダ、(居住)、韓国(加入)、ニュージーランド(税法式)
・5年・・・ドイツ(加入)
・3年・・・デンマーク(居住)、ノルウェー(加入)、フィンランド(居住)、スウェーデン(居住)
・即時・・・フランス(加入)、ベルギー(加入)

— posted by チャッピー at 06:10 pm